小児ハリ
 

小児ハリで免疫力UP









小さいお子様こそ、鍼治療は効果的です。小児は成人と比較して、ストレスを受けやすく非常に敏感です。外・内的(邪気)の影響を受けやすく、体力は消耗し免疫力は低下し様々な症状として、現れてきます。小児ハリは「ハリ」のイメージから恐怖心を抱くかもしれませんが、「ハリ」は刺さずに、先端を使わず、撫でるような摩るような感じで治療をしますので、安心して受けることができます。

 

消化器系疾患
*小児泄瀉(排便の回数が一日三回以上、糞便が稀薄で水様になる疾病)
脾臓と胃の機能低下によるものであり、暑さが厳しく、冷たいものを飲食しすぎたり薄着をすると泄瀉がおこります。また小児は食欲を自制することができず、過食によりなります。精神状態も不安定なため、恐怖により激怒して泣き叫ぶと体力を消耗し、臓器の働きが鈍くなり冷気が体内に入りやすくなるため、泄瀉がおこります。治療では嘔吐と下痢が続きく場合。最初は毎日腹部と背部を中心に皮膚の接触鍼を軽く続けます。症状が落ちついたら週二回のペースで行い。生活指導として、離乳をあまり早い時期から行なわず、特に夏の季節は定期的に量を与えるよう指導します。

*疳積(栄養障害を起こし、やせ細り、飲食の異常により精神衰弱や発育に影響します。)
乳食を過剰に無制限に与えたり、脂っこいものや甘いものを与えすぎると脾臓や胃の障害がおきて、水分の吸収率が低下し、血の巡りが悪くなり滋養不足が起こります。また成長もこの時期早いので、栄養不足はおこりやすくなるので痩せてしまいます。愁訴としてイライラして安らかに睡眠できず、かんしゃくをおこしやすい(精神不振)などです。治療では特に下腿(足)のツボを軽く刺激して、熱くないお灸でお腹の調子を整えていきます。生活指導では最初は少量の流動食を与えるようにしてもらい、回復とともに量を増やしつつ硬くして与えます。
(ビタミンや高たんぱく質な食事が大切です)


*てんかん(小児驚風)
意識消失ともなう痙攣を主な症状として、東洋医学では「驚風」といいます。
病状が急激なものを急驚風、病勢が緩慢であるものは慢驚風となります。先天性として小児の臓器は非常にデリケートであり、気候の変化や過食により、体内に熱がこもるまたは心神の障害などから、痙攣・手足ピクピク動く。愁訴は発熱・嘔吐・食欲不振・昏睡などの症状として現れます。治療は、お灸で温め、足から体内に残っている熱を出し軽く全身に接触鍼をします。また、体力をつけるため、栄養を充分に補給させるよう指導します。回復とともに興味をしめすので、ほめて行動させるようにします。


*夜尿症(小児遺尿)
昼間遊びに夢中になり、疲労すると時々遺尿し、精神状態が安定せず排尿が自制できずにいる病態であります。東洋医学では体質は虚弱であり、呼吸器系が弱く腎臓や膀胱に原因があると考えられます。顔色は黄色く、怒りっぽく息切れしやすく、歯ぎしりする様子が見られます。鍼灸治療では接触鍼で優しく、背中お腹を中心に施し、周一程度に行ないます。指導ではなるべく興奮させ疲れさせないようにしてもらい、夜寝る前は、なるべく流動食を与えないようにします。治療により腎臓と膀胱が強くなり、よく眠れるようなり健康体になります。


*夜泣き(小児夜啼)
小児が夜になると、声をだして泣き、家族を疲労させたりします。東洋医学として原因は、妊婦が妊娠中に甘いものを過剰に摂取したりすると、臓器の働きは夜になると冷たく疼痛となり、夜泣きとなると考えられます。また精神状態が不安の高まりとなって現れたりします。治療は接触鍼や爪に軽く熱くないお灸をします。育児指導では、恐怖を感じるので強い光を直接あてず、食事もミルクの温度など細かくチェックしてもらいます。


*小児のアレルギー
アレルギー性鼻炎・気管支喘息・アトピー性皮膚炎

アトピー型は特異的なアレルゲンが認められ、家系性が関連してきます。鍼灸治療ではこのアレルゲンに対する抗体生成を高め、分泌物を排出する働きを促します。自然治癒率によりアレルゲンに対する免疫力を高めるため症状の回復に適応します。治療のペースは最初一週間に2回ほど、症状が軽くなれば週一回の程度になります。食事指導では食塩制限食など有効となります。





 

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